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品格とは何だろう?! ~「いい人」では語れない、人としてのあり方を考えた一日~

品格とは何だろう?! ~「いい人」では語れない、人としてのあり方を考えた一日~

皆さま、こんにちは。そしてこんばんは。CCOまどかです。

今回の『びのけん日誌』のテーマは、「品格」です。

…と聞いて、皆さんはどんなことを思い浮かべるでしょうか。

礼儀正しい人。

言葉遣いが丁寧な人。

立ち居振る舞いが美しい人。

誠実な人。

感情的にならず、いつも穏やかな人。

なんとなくイメージは浮かぶものの、

「では、品格とは何ですか?」

と改めて聞かれると、意外と答えるのが難しい言葉ではないでしょうか。

今回行ったリレーワークショップ第2巡目の初回でも、最初にこの問いを投げかけると、

「難しい……」

「うーん、上品な人?」

「皇室の方々とか?」

「そもそも、“品格”って何だろう?」

と、B-nO Consultingのメンバー(以下ビーノメンバーと略します)全員が迷うところから始まりました(笑)

でも、この「すぐには答えられない」という感覚こそ、今回のワークショップの面白さだったのだと思います。

品格について考える時間は、正しい答えを覚える時間ではありませんでした。

「あの人には品格がある」

「あの振る舞いには品格を感じない」

私たちは、何を見てそう感じているのか。

そして、自分自身は日々、どのような振る舞いを選んでいるのか。

今回は、ビーノメンバーで行った「品格」をテーマとしたワークショップを通して、「人としてのあり方」について考えてみたいと思います。

「品格」――それは5年前の未完の問い

僭越ながら、今回のリレー・ワークショップのテーマ「品格」は、私が選ばせていただきました。
 
ここには、ちょっとした物語があるので、少しだけお付き合いいただければ幸いです。

対話を重ねていく中で、何度も出てきた言葉

今からおよそ5年前。
 
私がビーノに加わり、CCOとして活動を始めたばかりの頃のことです。
 
当時は、現在のような社内ワークショップを、うるちゃん(漆間 聡子)から依頼され、私が企画とファシリテーションを行っていました。
 
記録を振り返ると、その数は47回。
 
その間、私たちはさまざまなワークを通して、「ビーノとは何者なのか?!」という正解のない問いに、禅問答のような対話を重ねていました(笑)
 
 
***
 
 
その頃、会社として「どのようなお客様と一緒に仕事をしていきたいのか? 未来をともにつくっていきたいのか」を考えていた時期がありました。
 
けれど、相手について考える前に、まずは自分たち自身のことを知った方がよいのではないか。
 
 
・私たちは、どんな会社なのか
 
・どのような仕事をしたいのか
 
・どんなコンサルタントでありたいのか
 
 
自分たちを知ることによって、初めて「どのような人や組織と仕事をしたいのかも見えてくるのではないか」。そんな対話を重ねていく中で、何度も出てきた言葉がありました。
 
 
「上品さ」
 
「やるべきことをやらないのは下品」
 
「品のあるコンサルでありたい」
 
 
不思議なくらい、何度も何度も「品」という言葉が出てきたのです。

「品のあるコンサル」とは?!

では、「品のあるコンサル」とは、いったいどのような人なのでしょうか。
 
 
・知識が豊富な人
 
・礼儀正しい人
 
・お客様に丁寧に接する人
 
・強引に自分の答えを押しつけない人
 
 
メンバーそれぞれの特徴や、日頃の振る舞いをひもときながら考えたこともありました。
 
けれども結局、「品のあるコンサル」とは? 
 
この問いを言語化しきれないまま、およそ5年が経ってしまいました。
 
***
 
2026年。
 
ビーノメンバーが順番にワークショップを担当する「リレーワークショップ」の2巡目を行うことになり、
 
「今度はどんなテーマを扱おうか」
 
と、うるちゃんに問われた時、ふと私の中に浮かんだのが
 
「品格」
 
なのでした。
 
 
これは、新しく生まれた問いではありません。
 
5年前に、そのまま残されていた未完の問い。
 
 
初期から在籍しているメンバーの中には、「品のあるコンサル」という言葉を覚えている人もいるかもしれません。
 
一方で、その後加わったメンバーは、この問いが生まれた背景を知りません。
 
 
今回のワークショップは、「5年前の未完の問いに、今、ようやく答えを探し始めている」そんな時間でもありました。

さまざまな問いから、「品格」をひもといてみる

今回のリレーワークショップのトップバッターとして企画・構成からファシリテーターまで務めたのは、おかもっち(岡本 浩一郎)。
 
ここからは、彼が考案したワークショップと、ビーノメンバーとの対話を基に、新たな気づきや発見を綴っていきます。

そもそも、品格って何?

「『品格とは何?』と聞かれたら、皆さんはどう答えますか。」
 
 
最初に、おかもっちから聞かれたのは、とってもシンプルだけれども、難しい問い。
 
そして彼は、こう続けます。
 
 
「これを、幼児、小学生、中学生、高校生、大学生、社会人、中高年と、相手の年代に合わせて説明するとしたら、どのような言葉になるのでしょうか。」
 
 
幼い子どもであれば、
 
「お友達や周りの人に優しくして、『ありがとう』や『ごめんなさい』が言えること」
 
小学生なら、
 
「誰も見ていないところでも、正しいことをしようとする心」
 
中学生であれば、
 
「自分を大切にしながら、相手のことも尊重して行動できること」
 
社会人になると、
 
「肩書きや地位ではなく、その人の考え方や振る舞いから自然ににじみ出る人間性」
 
といった説明になります。
 
 
(なるほど! 年齢が上がるほど、礼儀やマナーといった外から見える行動だけではなく、考え方や価値観、社会とどう関わっていくのか、など、内面の方へと意味が広がっていくのか…)
 
 
けれども、彼が最後に「哲学的な問い」として品格を説明した言葉は、
 
 
“品格とは、他人に評価されるためのものではなく、自分自身の良心に従って生きる姿勢が、言葉や行動に自然と表れたもの”
 
 
この言葉を知った時、私は「品格は、人からどう見られるかではなく、自分がどうありたいかに関わるものなのかもしれない」と感じました。
 

品格の一つの姿 〜自分はどんな人間でありたいのか〜

すると、うるちゃんから、こんな言葉が出ました。
 
 
「これって、二次欲求の話かな。 今、何をしたいかというよりも、“自分はこうありたい”を優先できている状態」
 
 
以前、私たちは組織のウェルビーイング創造MTGで、「AIとウェルビーイング」(※)をテーマに考えた際にも、
 

・その瞬間に湧き上がる衝動。今すぐ満たしたい欲求(一次欲求)
 
・長い目で見て、自分はどうありたいか。上位のメタ欲求(二次欲求)
 

という「複数の自己」について対話をしました。
 
 
・腹が立ったときに、相手を強い言葉で言い負かしたいと思う自分がいる。
 
・でも同時に、相手を尊重して話せる人でありたいと思う自分もいる。
 
 
その瞬間の感情や欲求にすべてを委ねるのではなく、「自分はどんな人間でありたいのか」を基準に行動を選べること。
 
そこに、品格の一つの姿があるのかもしれません。

品格がある人とない人

次に、「品格がある人」と聞いて、誰を思い浮かべるかを話しました。
 
大谷翔平選手や、日本代表のスポーツ選手、皇室の方々など、さまざまな名前が挙がる中、私はこの日たまたまお休みだった、ビーノの取締役であるエンディー(遠藤 靖)の名前を挙げました(笑)
 
(内輪ネタみたいに、感じられてしまったら申し訳ないのですが…)
 
私がエンディーに品格を感じるのは、能力が高いからでも、役職があるからでもありません。
 
 
例えば、誰かに声をかけるときの、
 
「今、お時間ありますか」
 
という言葉選び。
 
相手が部下や後輩であっても、当然のように時間を使わせるのではなく、相手の都合をちゃんと確かめる。
 
 
また、何かを任せるときにも、細かく指示を出して従わせるのではなく、
 
「自分できちんと役割を考えてきてください」
 
と、その人自身の主体性を尊重する。
 
 
私は、そうした日々の「小さな振る舞い」を見て、「エンディーには品格がある」と感じていたので、素直にシェアをさせていただいたわけです。
 
***
 
人は、相手の肩書きや能力だけで、その人の品格を判断しているわけではないと思います。
 
・言葉の選び方や、力の使い方
 
・自分より弱い立場の人や、反論しにくい相手に、どのように接しているか
 
そんなところを、私たちは案外よく見ているのではないでしょうか。

「品格とは何かゲーム」から見えてきた、価値観・人間観

続いて行ったのが、メインワークの一つ「品格とは何かゲーム」です。
 
「自分の非を素直に認めて謝る」
「相手の話を最後まで聞く」
「手柄を仲間と分かち合う」
「年下の人からも学ぶ」
「誰も見ていなくてもルールを守る」
 
60枚のカードには、一見するとどれも「良いこと」、まさに「これぞ品格」と思える行動が書かれています。
 
その中から、ランダムに1人5枚ずつを選び、自分が「品格を感じる」と思う順番に並べ、その理由を話していく…まさに、「品格」という鏡を使った価値観ゲームです。
 
何故ならば、そこに、一人ひとりの経験や人間観、価値観が表れるからです。
 
果たしてビーノメンバーは、どんな行動に対して「品格」を感じたのでしょうか…

「品格がない」と感じるものの方が、分かりやすい?!

「なかなか判断が難しかったので、逆に自分が『こんなことをされたら嫌だ』と思う順に並べました」
 
そうシェアしてくれたのは、うるちゃん。
 
 
例えば、
 
 
・「人前で失敗を責めない」というカードであれば、その反対は「人前で失敗を責める」
 
・「陰口を言わない」であれば、「陰口を言う」
 
・「誰も見ていなくてもルールを守る」であれば、「見ている人がいなければルールを破る」
 
 
品格がある人を想像するよりも、「こんな人は嫌だ」、「自分がこんなことをされたら嫌だ」と思う姿を想像した方が、品格の輪郭がはっきりと見えてくる。
 
 
私たちは、「品格がある」と感じるものよりも、「品格がない」と感じるものの方を鮮明に知っているのかもしれません。

逆風のときに、何を選べるか

りゅうちゃん(鈴木 龍京)が上位に置いたのは、
 
「自分の非を素直に認めて謝る」
「感情的にならず話し合う」
 
といったカードでした。
 
理由を聞くと、「自分にとって不利な状況や、逆風の中で、どのように振る舞えるかを重視している」とのこと。
 
(なるほど~!)
 
一方で、りゅうちゃんは「『ありがとう』と感謝を伝える」を下位に置いていましたが、その理由が、とても印象深かったです。
 
 
「ありがとうは、気持ちが伴っていなくても言えてしまうから」
 
 
確かに、「感謝の言葉」を伝えることは大切です。
 
けれども、自分の間違いを認めて謝ることや、痛いところを指摘されたときにも感情的にならずに向き合うことには、「自分が傷つく可能性を引き受ける強さ」が必要。
 
 
人は、順調なときよりも、苦しいときに本性が表れる。
 
 
・自分が優位に立った時
・気持ちに余裕がない時
・反論された時
・自分の間違いを突かれた時
 
 
その瞬間、何を選ぶのか。
 
 
品格とは、いつでも正しく見える振る舞いをすることではなく、自分にとって都合の悪い場面でも、「自分が大切にしたいあり方」を手放さないことなのかもしれません。
 

「いい人」と「品のいい人」は違う

くまくん(熊谷 英訓)は、「人の成功を心から喜ぶ」というカードについて、
 
「それは“いい人”だとは思うけれど、品格に直結するかは分からない」
 
と話してくれました。
 
 
すると、うるちゃんが、
 
「いい人と、品のいい人は違うよね」と。
 
(するどい!!)
 
短い言葉ですが、これは、とても印象に残りました。
 
 
・優しい人
・親切な人
・周囲に気を配れる人
 
 
もちろん、それらは好ましい振る舞いです。
 
けれど、品格には、優しさだけではなく、自律性や強さも含まれているのではないでしょうか。
 
 
・自分と違う意見にも耳を傾ける
・相手に敬意を払いながら、自分の考えも伝える
・不利な状況でも、自分の軸を失わない
・相手の失敗を受け止める
 
 
品格とは、ただ柔らかく、当たり障りのない人になることではないようです。

時には「無条件の正しさ」よりも、大切な選択をする

ちなみに、私が上位に並べたカードは、
 
1位「感情をコントロールする」
2位「困っている人に手を差し伸べる」
3位「手柄を仲間と分かち合う」
4位「年下の人からも学ぶ」
5位「ユーモアを忘れない」
 
でした。
 
 
特に1位に置いた「感情をコントロールする」は、「感情を抱かないこと」とは違います。
 
怒りや悲しみ、悔しさが湧いてくること自体は、人間として自然なこと。
 
だからこそ、その感情をどう扱うのかは、とっても難しい。
 
湧き上がった感情を否定するのではなく、
 
 
「それでも相手を傷つけない行動を選べるか」
 
 
私自身が大切にしたいことが、この順位に表れていたのだと思います。
 
 
***
 
 
一方で、「困っている人に手を差し伸べる」ことも、いつでも無条件に正しいとは限りません。
 
以前、街で困っているように見える人から、スマートフォンに関する手助けを求められたことがありました。
 
けれど、そのときの私は、彼に対して少しだけ違和感を覚え、助けることを躊躇った結果、「関わらない」という選択をしました。
 
 
「困っている人を助けるのは良いこと。」
 
 
そう思っていても、自分の安全や直感を守る必要がある場面もあるのではないでしょうか。
 
 

正しいことの中にも、グラデーションがある

カードに書かれた言葉だけを見れば、どれも美しい道徳に見えます。
 

しかし、自分の経験や現実の状況を重ねた瞬間、すべてがグラデーションになる。
 
 
・ルールを守れば、必ず品格があるわけではない
 
・誰にでも同じ態度なら、必ず公平なわけではない
 
・困っている人全員を助ければ、必ず善いわけではない
 
・「ありがとう」と言えば、必ず心がこもっているわけでもない
 
 
品格とは、「この行動をすれば正解」という決まりではなく、自分と相手、そしてその場の状況を見ながら、「より誠実な選択をしようとすること」なのかもしれません。
 

「この人に品格はあるのか」を考えるケースワーク

メインワークの二つ目では、架空の人物を題材に、「この人に品格はあるのか」を考えるケースワークも行いました。
 
登場したのは、「いつも穏やかな人」と周囲から評価されている、58歳の日野健(ひのけん)さんです。
 
最初に開示された情報だけを見ると、日野さんは「品格のある人」に見えそうです。
 
しかし、追加の情報が少しずつ明かされるにつれて、その評価は揺れていきます…

品格の伸びしろ

「いつも穏やかな人」と評される、日野健さん
 
 
・実は本当は強い怒りや不満を抱えている。
・周囲からの評価を気にして、自分の感情を表に出さない。
・穏やかに見える一方で、自分の本音を抑え続けている。
 
 
では、怒らない人は品格があるのでしょうか。
 
感情を外に出さず、いつも穏やかに振る舞うことが、品格なのでしょうか。
 
 
***
 
 
うるちゃんから、こんな意見が出ました。
 
 
「感情が湧き上がることは、しょうがないと思うよ。
 
でも、相手の気分を大事にするために、自分がずっと我慢するっていうのも違う気がするなぁ~」
 
 
感情に任せて相手を傷つけることは避けたい。
 
けれど、自分の感情をすべて抑え込み、「周囲にとって都合のよい人」であり続けることが、品格とは限らない。
 
 
「感情を持たない聖人になることが、品格なのではない。」
 
 
自分の感情を認めながら、それをどのように表現し、相手とどう向き合うのか。
 
そこには、まだ大きな「品格の伸びしろ」があるのかもしれない…

そんなふうに思いました。

品格とは、自分自身の見方や振る舞いを問い続けるための鏡

そして、一通りケースを検討し終わった後、おかもっちから、こんな言葉が出ました。
 
 
「一人の人間を見て、“この人は品格がある”と、本当に判断できるのか、
 
ということもあると思うんです。
 
もしかしたら、この人には、“品格がありそうだ”
 
そのくらいで、ちょうど良いのかもしれません」
 
 
これは、とても大切な視点だと思いました!!
 
 
私たちが見ているのは、その人の人生のほんの一部分。
 
ある場面では穏やかでも、別の場面では感情的になることもある。
 
いつも誠実に見える人でも、余裕がないときには誰かを傷つけるかもしれない。
 
反対に、一度失敗した人が、その後もずっと品格のない人とは限らない。
 
 
そして、気がつくと
 
品格について考えれば考えるほど、「人を簡単に評価できなくなってきた」と感じました(笑)
 
「あの人には品格がある」
「あの人には品格がない」
 
そう決めつけるのではなく、
 
「私は、その人の何を見て、そう感じたのだろう」
 
そんなふうに、自分の見方を問い返すことの方が大切…
 
もしかしたら、品格とは、人を評価するための物差しではなく、自分自身の見方や振る舞いを問い続けるための鏡」なのかもしれません。

振り返り 〜品格は、何のためにあるのか〜

「品格とは何かゲーム」
 
「この人に品格はあるのか」を考えるケースワーク
 
二つのメインワークを終えた私たちは、最後に改めて「品格とは何か」を振り返りました。

品格の価値は、成功するための手段ではない

「結局、品格って本当に必要なのかな。」
 
ワークショップの終盤、くまくんから生まれた根源的な問い。
 
「なんか、『品格があるかどうかという評価』を気にし過ぎていても、仕方がない気がしてきました。」
 
 
(う~む。。。ここまで散々考えてきたけれど、品格って本当に必要なのかと改めて問われると…)
 
 
確かに、品格がなくても、能力や運、人脈によって成功する人はいるでしょうし、もちろん、成功するために品格が絶対に必要なわけではありませんよね。
 
 
では、なぜ私たちは品格について考えるのでしょうか…
 
 
おかもっちが準備してくれた、ワークショップの中で、私が印象に残ったのは、次の考え方でした。
 
 
“品格は、「成功」のためにあるのではない。
 
「どんな人間として生きたいか」という問いに答えるためにある“
 
 
そう、品格の価値は、成功するための手段ではないのです!
 
 
・自分の利益や感情だけで行動するのではなく、自分にも他者にも誠実であり続けようとする姿勢。
 
・自分がどのような人間でありたいのかを、日々の言葉や行動で実践し続けること。
 
 
その結果として、周囲から信頼や敬意が寄せられることはあっても、それは目的ではなく結果なのです。
 
 
***
 
 
そして、もう一つ。
 
 
“品格の意味は、社会からの評価よりも、自分自身の生き方の質にある”
 
この言葉は、これまで『びのけん日誌』を通して考えてきたこととも、深くつながっているように感じました。
 
 
・能力が高いか
・成果を出しているか
・社会的に成功しているか
 
 
もちろん、それらも大切です。
 
けれど、それだけでは測れない
 
「どんな人間として生きるのか」
 
という問いが、ここにはある。
 
 
(品格とは、その問いに対する日々の実践なのかもしれない…)
 
 
そんな風にも思えてきました。

品格を高めると、無個性になる?

一方で、うるちゃんからは、こんな問いも出ました。
 
 
「品格を高めていくと、その人の個性が減ってしまうような気もする。
 
何でも穏やかに、当たり障りなく、いい人になっていくというか…
 
でも、“個性的なのに品格も高い”っていう何かが、

人間的な魅力みたいなものが、もう一歩先にある気がするなぁ~」
 
 
(これは、ごもっとも…!!)
 
 
もしも品格がある人を、
 
いつも穏やかで、
感情を表に出さず、
誰にも嫌われず、
間違いを起こさない人
 
(う…人間らしい凸凹や、面白さまでなくなってしまうのは、ちょっと…)
 
な~んて考えると、とっても窮屈(苦笑)
 
 
品格とは、「いい人」になることではない。
 
誰かに評価されるためでもない。
 
そして何より、「自分らしさを失うこと」でもありません。
 
 
感情が揺れる日も、失敗する日もある。
迷う日だって、誰かに強い言葉を言い返したくなる日だって、きっとある。
 
それでも、
 
「私は、どんな人間でありたいだろう」
 
という問いを持ち続けながら、その日の自分にできる振る舞いを選んでいく。
 
もしかすると品格とは、「完成された姿」ではなく、
そんな日々の積み重ねの中で、少しずつ育っていくものなのかもしれません。

まとめ

5年前の問いを今、仲間とともに、ひらいていく

「品のあるコンサルとは」
 
5年前、ビーノの中で何度も語られながら、答えが出ないまま残っていた一つの問い。
 
 
今回のワークショップを終えた今も、私たちは「品格とはこれです」と、明確に答えられるようになったわけではありません。
 
 
けれども、5年前の問いを、今のメンバーたちへ共有し、それぞれの経験や価値観を重ねたことで、「品格」という言葉に対する解像度は、確実に上がりました!
 
 
・品格は、礼儀正しく振る舞うことだけではない。
・ただ優しく、いい人でいることでもない。
・感情を持たず、何があっても穏やかでいることでもない。
・決められたルールに、黙って従うことでもない。
 
 
そして、
 
力を持ったとき、どのように使うのか。
 
逆風の中で、どのような態度を選ぶのか。
 
自分と違う相手に、どのような敬意を向けるのか。
 
感情が揺れたとき、その感情とどう向き合うのか。
 
 
そこに、「その人が大切にしている生き方」が表れる。
 
さらに、品格について考えることは、誰かを評価することではなく、「自分自身の振る舞いを振り返ること」でもあると気づきました。
 
 
***
 
 
「あの人には品格がある」
 
「あの人には品格がない」
 
そう感じたとき、私はその人の何を見ているのだろう。
 
そして私は今日、どのような振る舞いを選びたいのだろう。
 
 
5年前の未完の問いに、私たちは今、ようやく答えを探し始めています。
 
 
皆さんにとって、「品格がある人」とは、どのような人でしょうか。
 
そして皆さんは、どんな人間として、生きていきたいですか。
 
 
 
※『びのけん日誌』は毎月、第2・第4水曜日に更新します。次回は8/12(水)更新予定です。お楽しみに!
 

終わりに…

ここまで、お読みいただきありがとうございました。
 
『びのけん日誌』では、これからも「組織が幸せに働くためのウェルビーイング経営のヒント」を探究していきます。
 
ぜひ、また訪れていただけたら幸いです。 


***
 

もしも、中小企業の経営者として、あるいはウェルビーイング経営・健康経営の推進担当者として、
 
「私も、品格がありそうなコンサルタントに相談してみたいかも(笑)」
 
ブログを読んで、そんなことをちょっとでも感じていただけたら…

ぜひ、私たちにご相談ください。