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うるちゃんに聞いてみた!! B-nO Consultingの現在地 ~理念を生き続けるということ~

うるちゃんに聞いてみた!! B-nO Consultingの現在地 ~理念を生き続けるということ~

皆さま、こんにちは。そしてこんばんは。CCOまどかです。

先日、B-nO Consulting(以下ビーノと略します)代表のうるちゃんこと、漆間聡子さんに5年ぶりにインタビューをしました。

きっかけは、以前、私が書いたインタビュー記事自分の仕事を自分でつくるを読み返したことでした。

当時の記事には、うるちゃんが「なぜウェルビーイングに関心を持ち、なぜビーノを立ち上げたのか。」その原点が書かれていました。

あれから約5年。

ビーノとしては、今年で8年目を迎えます。

改めて当時の記事を読んだうるちゃんの第一声は、少し意外なものでした。

「あんまり変わってないなぁ…」

その言葉を聞いた時、私は少し笑ってしまいました。

けれど、話を聞き進めていくうちに、「あんまり変わってない」という言葉の奥の方に、“B-nO Consultingの現在地“ があるようにも感じました。

B-nO Consultingの現在地 ~理念を生き続けるということ~

「好きなことを仕事にする」は、簡単な話ではない

当時の記事にもありましたが、この頃は、よく「仕事をつくる」「創職」ということについて、うるちゃんと話していた時間が少なくありませんでした。
 
けれども、
 
「『仕事をつくる』っていう言葉は、もう改めて言うほどのものではなくなっているよね。」
 
うるちゃん自身も、こう話していたように、
 
今のビーノは仕事をつくるだけではなく、組織や文化、人の強みが活きる場を育てながら、ウェルビーイングという考え方を社会に届けている段階に入っているのかもしれません。
 
ただし、そこには甘さはありません。
 
***
 
最近は「好きなことを仕事にする」「好きなことだけしていたらうまくいく」という言葉もよく聞くようになりました。
 
それ自体は、とても素敵なことです。
 
けれど、うるちゃんはその言葉に対して、少し慎重でした。
 
「好きなことだけやって、楽しい!! って結構、誤解を招くんじゃないかなって思う。
 
だって、好きなことをやり続けようと思ったら結構大変だから。」
 
・好きなことを仕事にする
・強みを活かして働く
・ウェルビーイングを大切にする
 
それらは決して、「何でも幸せでOK」という意味ではありません。
 
むしろ、自分に問い続けること。
失敗した時に、それを学びに変えていくこと。
思っていたものと違う現実にも向き合うこと。
 
そうした厳しさや大変さも引き受けてこその、ウェルビーイングなのだと思います。

やめようって思ったことなんか、死ぬほどある。

うるちゃん自身も、ビーノを続ける中で、何度も「もうやめよう」と思ったことがあるそうです。
 
 
「やめようって思ったことなんか、死ぬほどたくさんありますよ。
 
まあ、最近は思わなくなったかもしれないけど(笑)」
 
(最近まで思っていたんだ…笑)
 
それでも、なぜ続けてこられたのか。
 
少し間を置いて、うるちゃんはこう言いました。
 
 
「みんながいるからじゃない?」
 
 
一人だったら、辞めていたかもしれない。
でも、仲間がいる。共に考え、悩み、進んでいく人たちがいる。
 
(うるちゃん、ビーノメンバーのこと大好きだもんなぁ~)
 
 
そして、苦しい中にも、ふと楽しくなる瞬間がある。
 
ウェルビーイングについて深く潜って考えている時に、「これとこれって、こうつながるんだ」と発見する瞬間。
 
自分の中で理解が進み、考えがブラッシュアップされていく瞬間。
 
その好奇心と、仲間の存在が、ビーノを前に進めてきたのだと感じました。
 
 

前例がない中で、感知し、応答し続ける

今回のインタビューで、私が強く感じたことがあります。
 
ビーノは、いわゆる「ティール組織」を目指して作られた会社ではありません。
 
けれど、結果的に、ティール組織で語られるような要素を、かなり自然に実践してきたのではないか。
 
 
特に印象的だったのが、「感知・応答」という言葉です。
 
変化する環境や人の声を感知し、その都度、今できる形で応答していく。
 
うるちゃんは、この言葉についてこう話していました。
 
 
「感知・応答こそ、まさにビーノはやっていると思いますよ。」
 
 
ビーノが目指してきたウェルビーイング経営は、最初から明確な市場があったわけではありません。
 
そもそも、ウェルビーイング経営という言葉自体が、今ほど一般的ではありませんでした。
 
・誰もやっていない。
・前例がない。
・何が正解かもわからない。
 
それでも会社を作った以上、存続させていかなければなりません。
 
その中でビーノは、
 
自分たちが今できること。
自分たちの強み。
お客さまの声。
その場その場で求められていること。
 
とても丁寧に向き合い続けてきました。
 
 ***
 
うるちゃんは、こう言います。
 
「自分たちが今できること、たとえば、自分の強みとか、アプローチできることを、その場その場で考える。
 
あと、お客様の声を聞いて、丁寧に応えていく。
 
そういうことを、ずっとやり続けてきて、
 
気がついたら『ウェルビーイング経営』ができるようになってきているんだと思う。」
 
 
この言葉の中に、B-nO Consultingの8年間が詰まっているように感じました。
 

違いを否定するのではなく、どうつなぎ合わせていくかを考える。

最初からすべての条件が整っていたわけではない。
やりたいことだけが、すぐに仕事になったわけでもない。
望んでいる仕事と、実際に依頼される仕事は違う。
 
それでも、その違いを否定するのではなく、どうつなぎ合わせていくかを考える。
 
 
「望んでる仕事と、依頼される仕事は違うんだよね。
 
 
いろんな機会を経験にして、新しいことにつなげていく、みたいなのは
 
必要かもね。」
 
 
これは、ただのきれいごとではありません。
 
前例のない領域で事業を続けるために、必要な現実感です。
 
そして同時に、ビーノらしい「しなやかさ」でもあると感じます。
 
***
 
ジョン・D・クランボルツ教授の提唱する計画的偶発性理論(プランド・ハップンスタンス理論)には、「持続性」という要素があります。
 
これは、失敗しても諦めずにやり続ける姿勢のことです。
 
うるちゃんもインタビューの中で話していましたが、ビーノはまさにこの「持続性」を地でいく会社なのかもしれません。
 
派手な成功物語ではありません。
劇的なビフォーアフターでもありません(笑)
 
うまくいかないことがあるたびに、
 
手元にあるものを見つめ直す。
できることを探す。
まず、試してみる。
そして、また少し進む。
 
その繰り返しが、今のビーノをつくってきたのだと思います。
 
 

やり方ではなく、あり方を見る

うるちゃんの人との関わり方にも、ビーノの思想が表れています。
 
以前、うるちゃんが私に言ってくれた言葉があります。
 
「私はやり方には口出さないけど、あり方はちゃんと言うよ。」
 
この言葉は、私の中に深く残っています。
 
今回改めて、その理由を聞いてみました。
 
***
 
うるちゃんは、チーム運営をする時には、ずっと前からそう決めていたのだと言います。
 
任せたら、とりあえず口は出さない。
やる方法や進め方は、その人に任せる。
 
ただし、周りの人を不安にさせたり、一緒にやっている人へのリスペクトを欠いたりするのは違う。
 
「自分の好きなやり方でやってもいい。
 
目的を達成できて、みんなの役に立てるんだったら、別に良いと思う。
 
けれども、周りの人を不安にさせたり、迷惑をかけたらダメだよね。」

***

 
また、うるちゃんは、こんな風にも言います。
 
 
「実は、やり方を指摘する方が簡単。」
 
 
なぜなら、会社を作るような経営者は、多くの場合、自分なりにうまくいくやり方を持っているからです。
 
だからつい、「こうした方が早い」「こうした方がうまくいく」と言いたくなる。
 
でも、やり方で育てようとすると、そのやり方に合う人は育つかもしれませんが、合わない人との間にはすれ違いが生まれます。
 
 
 
だからこそ、うるちゃんは「あり方」を見る。
 
でも、あり方に踏み込むことは、やり方を指摘するよりずっと難しいこと。
 
その人の奥にある姿勢や、周りとの関わり方に触れることだからです。
 

 
そして、あり方に踏み込むためには、伝える側も整っていなければいけません。
 
 
うるちゃんは、ビーノメンバーに必要なことを伝える前に、自分自身をウェルビーイングに整えてから向き合っているのだと話してくれました。
 
(私に至っては、この数年を振り返っても…心当たりが大アリです 苦笑)
 
これは、ウェルビーイングを学び、実践し続けてきた人だからこその関わり方なのだと思います。
 
そして、相手を慮る丁寧で安心感のある関わり方が、私たちが大切にしている価値観「主体性・相互リスペクト・成長意欲」を日々育てているのだと感じます。
 

「強み」は、手元にあるものを徹底的に掘り起こすこと

B-nO Consultingが大切にしている言葉の一つに、「強み」があります。
 
けれど、うるちゃんが言う「強み」は、単に人に自慢できるすごい能力のことではありません。
 
 
「とにかく強みを徹底的に掘り起こす。」
 
 
そう話すうるちゃんの言葉には、強い実感がありました。
 
「強み」とは、今すでに自分たちが持っているもの。
でも、本人たちが気づいていないことも多いもの。
 
だからこそ、それを掘り起こす必要がある。
 
 
「大きな目標を掲げたり、年間の行動計画を立てるのもいいけれど、その前にまず、自分たちの手元にあるものを見る。
 
もっと身近で目の前にある『強み』を徹底的に掘り起こすことが大切。」
 
 
この言葉は、ビーノの歩みにも重なります。
 
コロナ禍で集まれなくなった時。
これまでのやり方が通用しなくなった時。
何ができるのかを見直した時。
 
そんな時、うるちゃんの手元にあったのが「3 good things」という考え方でした。
 
それをビーノでやってみる。
まず、やってみる。
 
そこから、今のビーノ会議や、幸せ創造会議へとつながる流れが生まれていきました。
 
***
 
ないものを求めると、苦しくなります。
 
でも、あるものに気づくと、そこから次の一歩が見えてきます。
 
うまくいかなかったことの中にも、
 
「でも、ここはうまくいったかもしれない」と見方を変える。
 
起きていることをポジティブに捉え直す。
 
これも試せるかもしれない。
あれもできるかもしれない。
 
そうやって、手元にあるものを掘り起こし、少しずつ強みに変えていく…
 
これこそが、ビーノが大切にしているウェルビーイングの実践そのものなのだと思います。

「幸せ創造会議」が育てているもの

「幸せ創造会議」は、ビーノが提供している対話の場です。
 
では、その場は何を育てる場なのか。
 
うるちゃんは、こう話してくれました。
 
 
「今よりもちょっと良くなりたいなって思う時って、あるじゃない。」
 
 
ウェルビーイングという言葉を使うと、少し大きく聞こえるかもしれません。
 
でも、出発点はもっと身近です。
 
今よりも、ちょっと良くなりたい。
今のモヤモヤを少し整理したい。
自分たちの関係性や、組織の空気を少し良くしたい。
 
そんな思いを持って集まる人たちがいる。
 
そして、その場にいる人たちの中で、少しずつ幸せや前向きな姿勢が伝播していく。
 
うるちゃんは言います。
 
 
「幸せって伝染するんだよね。
 
だから、ちょっと良くなりたいって思ったら、
 
ウェルビーイングを実践している人たちと関わることが一番だと思う。」
 
 
幸せ創造会議は、何か特別な正解を教える場ではありません。
 
そこに集まった人たちが、
 
自分たちが本来持っている強みを掘り起こし、
理念について話し合い、
感謝を言葉にし、
 
今あるものを見つめ直す場。
 
そして、その小さな営みが、結果的に大きな変化へとつながっていくのです。

ビーノが考えるウェルビーイング経営の形

うるちゃんは、組織の変化についてこう話していました。
 
 
「ほんのちょっとの積み重ねが、結果的に大きな変化につながるんだと思う。」
 
 
ボタンのかけ違いのような、小さなズレ。
言葉にされてこなかった感謝。
見落とされ、今まで気づけなかった強み。
対話されないまま残っていた違和感。
 
そうしたものに少しずつ光を当てていくことで、組織は大きく変わっていくのかもしれません。
 
***
 
そして、大きな変化は、必ずしも抜本的で大きな施策から始まるわけではありません。
 
 
理念について話す。
感謝を伝える。
自分たちの強みを見つける。
遊び心を取り入れ、みんなで楽しみながら対話する。
 
 
そんな小さな場づくりが、「てこ」のように働いて、組織を少しずつ変えていく。
 
それが、ビーノが考えるウェルビーイング経営の形なのだと思います。
 
 

ウェルビーイングは、この世界で生き残るための術

インタビューの最後に、これからのB-nO Consultingについて聞きました。
 
社会の変化は、ますます速くなっています。
 
AIの進化も、働き方の変化も、人と人との関係性も、日々更新されていきます。
 
そんな時代の中で、うるちゃんはこう話してくれました。
 
 
「毎日毎日、日々更新されていく世界を私たちが生きている中で、
 
やっぱりウェルビーイングって必要だなって思うんだよね。」
 
 
そして、こう続けました。
 
 
「ウェルビーイングは、この世界で生き残っていくために必要な術だと思う。
 
だから早めにそういう概念に、みんながたどり着いてくれると良いな。」
 
***
 
ウェルビーイングは、ふわっとした幸せの話ではありません。
 
楽しいことだけを選ぶための言葉でもありません。
 
変化の激しい世界の中で、自分自身を整え、人と関わり、強みを見つけ、希望を持ち、試行錯誤しながら生きていくための術。
 
そのためにウェルビーイングが高まる方法を、一人ひとりが少しずつ増やしていくこと。
 
そして、互いに関わり合いながら、幸せを伝播させていくこと。
 
それが、B-nO Consultingが目指しているウェルビーイング経営なのだと思います。
 
 

理念を生き続ける人

「強みと希望が広がる未来を、共に」。
 
その言葉は、最初から完成していたわけではありません。
 
試行錯誤し、失敗し、悩み、実験し、感知・応答を繰り返した先で、少しずつ現実になってきた言葉でした。

 
「ウェルビーイングとは、この世界で生き残るための術。」
 
この言葉の重みは、理念を生き続ける人だからこそ、生まれた言葉なのだと心底感じました。
 
***
 
うるちゃんが最初に話していた「変わっていない」のは、目指している方向。
 
けれど、その道のりは決して平坦ではありませんでした。
 
むしろ、前例のないことに挑み続け、何度も壁にぶつかり、そのたびに手元にあるものを見つめ直しながら、少しずつ進んできた8年間だったのではないでしょうか。
 
 
ビーノのミッションは、
 
「強みと希望が広がる未来を、共に」
 
ビジョンは、
 
「ウェルビーイング経営で社会に貢献する」
 
うるちゃんは、その理念を日々の試行錯誤の中で、生き続けている人なのだと、私はそう感じました。


 
※『びのけん日誌』は毎月、第2・4水曜日に更新します。次回は7/22(水)更新予定です。お楽しみに!
 
 

終わりに…

ここまで、お読みいただきありがとうございました。
 
『びのけん日誌』では、これからも「組織が幸せに働くためのウェルビーイング経営のヒント」を探究していきます。
 
ぜひ、また訪れていただけたら幸いです。
 
 
本文にも記しましたが、
 
・ボタンのかけ違いのような、小さなズレ
・言葉にされてこなかった感謝
・見落とされ、今まで気づけなかった強み
・対話されないまま残っていた違和感
 
そうしたものに少しずつ光を当てていくことで、組織は少しずつ、でも着実に変わっていきます。
 
 
もしも、中小企業の経営者として、
あるいはウェルビーイング経営や・健康経営推進担当者として、
 
 
「日々感じている些細な違和感を、力に変えていきたい!」
 
そんな風に感じた場合はぜひ、ご相談ください。
 
理念について話す。
感謝を伝える。
自分たちの強みを見つける。
遊び心を取り入れ、みんなで楽しみながら対話する。
 
組織を少しずつ変えていく、小さな場を一緒につくっていきましょう!