皆さん、こんにちは。そして、こんばんは。CCOまどかです。
2025年、春。
今回から、「ウェルビーイング経営」に関する連載をやってみよう! と思い立ちました。
その名も「ウェルビーイング経営って何?!」
こんなタイトルをつけちゃいましたが・・・まるで正解のない旅に答えを探しに「いざ、行かん!!」とするレベル一桁代の勇者のような気持ちで、ちょっと震えてます(笑)
今回は健康経営とウェルビーイング経営の違いや、関係性について整理した上で、改めてウェルビーイング経営について考えていきたいと思います!! どうぞよろしくお願いします。
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【目次】
■ 健康経営とウェルビーイング経営に対するモヤモヤ
■ 曖昧な境界線
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健康経営とウェルビーイング経営に対するモヤモヤ
前回までの『びのけん日誌』で、2月7日に開催された「-組織の幸せを創造する- 中小企業のためのウェルビーイング経営セミナー 」その中でも大変好評だった、ウェルビーイング経営に係るモデル事業 実施企業4社の皆さまと共にお伝えした「パネルトーク」の模様を、2回に渡ってお届けしました。
◆第20回 『びのけん日誌』「『2/7開催・ウェルビーイング経営セミナー』パネルトーク ちょっと見せ!!」①
◆第21回 『びのけん日誌』「『2/7開催・ウェルビーイング経営セミナー』パネルトーク ちょっと見せ!!」②
実は、この日誌を書きながら、「健康経営とウェルビーイング経営って、結局のところ、どう違うんだろう?」と私自身、疑問に思い始めてしまったのです(^^;;
いや、両方に良いところがある訳だし、違いというより、むしろ関係性や接点について探究すべきなのか…
もしかしたら、読者の皆さまも同じような疑問を持たれている方が、案外多いのではないかと思い始めてきました。
「それならば、健康経営とウェルビーイング経営について本気出して考えてみよう!」
と思ったのが今回このテーマを選んだきっかけです。

曖昧な境界線
まずは健康経営とウェルビーイング経営について、整理してみました。

健康経営は、もともと従業員の病気予防や健康増進を通じて生産性の向上を図るという、具体的でどちらかというと分かりやすい外発的なアプローチでした。
職場環境の整備や安全衛生管理、定期的な健康診断や運動習慣の促進などがその代表事例です。
一方、ウェルビーイング経営は、心身の健康に加えて、従業員が「自分らしく生き、働くこと」や「企業としての存在意義」を重視することによって、人の幸せと組織の成長の両立を目指す、内発的なアプローチ。
(ただ、先日行われた、ウェルビーイング経営に係るモデル事業者4社様を迎えてのパネルトークでも話題に出ていましたが・・・
・残業時間削減のための制度や仕組み
・健康診断や快適な職場環境の整理
などといった目に見えて分かりやすい施策があるわけではない分、
ウェルビーイング経営は、どちらかというとちょっと分かりにくいものなのかもしれません…)
そして、最近では健康経営自体が心身の健康にとどまらず、「働きがい」や「生きがい」、「幸福感」といった、より内面的な要素にまで広がりつつあるようです。
むむむ?! これはまさに、ウェルビーイング経営の領域!?
やはり両者は重なり合っている部分も多く、正直いうと明確に線引きできるほどの違いがあるようで無く、その境界は少し曖昧になってきているとも感じています…

ちなみに、令和5年度に神奈川県様のホームページにて掲載させていただいた「ウェルビーイング経営に係るモデル事業」事例集の中で、うるちゃん(ビーノ代表取締役社長・漆間聡子)が、健康経営とウェルビーイング経営の関係について、このように考察をしています。
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従来のウェルビーイング経営が健康経営の一部であると捉えるのは単純化しすぎた見解かもしれません。
また、ウェルビーイング経営が健康経営の進化形と位置づけるには異論も存在します。
それぞれが持つ独自の価値と目的があり、互いに補完し合いながら、この難しい時代の新しい経営スタイルを形成していくことが重要だと考えます。
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「健康経営とウェルビーイング経営について本気出して考えてみよう!」
ここまで整理して考えてみると、両者ともに「人を大切にする経営」であることは、間違いなく共通している部分だと分かりました。
そして、ウェルビーイング経営推しのCCOとしては、やはり…
「じゃあ、ウェルビーイング経営って改めて何なの?!」
という疑問に、もう一歩踏み込んで考える必要があるんじゃないかと、思い始めてきました。
何だか禅問答になりそうな、沼にハマりそうな、ちょっとヒヤッとした感覚もあるのですが(笑)
今は臆せず進んでみようと思います…
(つづく)
