皆さま、こんにちは。そしてこんばんは。CCOまどかです。
今回の『びのけん日誌』のテーマは、続!「品格」。
今年の6月からビーノメンバーで実施している「品格」をテーマとしたワークショップを通して、今回も「人としてのあり方」について考えてみたいと思います。
そもそも、なぜ私たちは「品格」について考えているのか。
その始まりは、およそ5年前にさかのぼります。
私がB-nO Consulting(以下ビーノ)に加わったばかりの頃、私たちは社内ワークショップを重ねながら、「ビーノとは何者なのか?」「どんなコンサルタントでありたいのか?」という正解のない問いについて、何度も対話してきました。
そんな中、不思議なくらい繰り返し出てきた言葉が、「品」。
「品のあるコンサルでありたい」という願いでした。
では、「品のあるコンサル」とは、いったいどんな人なのでしょうか。
2026年。
ビーノメンバーが順番に担当する「リレーワークショップ」の2巡目で、私が選んだテーマが「品格」でした。
これは、新しく生まれた問いではなく、5年前から残っていた、未完の問い。
前回は、「そもそも品格って何?」について、みんなで考えました。
そして今回は、もう一歩先へ。
頭で考えるだけではなく、ちょっと変わった“実験”をしながら、「品のあるコンサル」とはどんな人なのか?を探究してみることにしました。
「品のある行動」を、改めて考えてみる
品のある人ってどんな人?

まずは、「品があると感じるのは、どんな行動や言動ですか? 」という問いに対し、一人ひとり、品のある行動や言動を付箋に書き出すところからスタート!
「相手によって態度を変えない」
「『お先にどうぞ』と譲る」
「自分の手柄を自分から自慢しない」
「感情的にならず、話し方や立ち振る舞いに余裕がある」
「誰かの悪口で盛り上がっている場で、スッと話題を変える」
なかには、
「遅刻しそうなのにゆっくり歩く」
「ひいきの野球チームが負けても、穏やかに球場を後にする」
「つけ麺を食べても、服が汚れない」
なんてものも(笑)。
(こういうところに笑いを入れてくるのも、なんともビーノらしい…)
少しずつ「品のある人」が見えてきた?

「また品格について考えるのね」
くらいに、私は思っていました。
ところが、改めて書き出してみると…
「相手が申し訳なくならないくらいの気遣いで、さりげなく会計を済ませる」
「実はすごいことをしているのに、いつものことのようにさらっとやってしまう」
私の頭には、「ああ、こういう人、いるなあ」という人の顔だけでなく、その時の一場面まで、ハッキリと浮かんでいました。
そう考えると、「品格とは何か?」
この問いに、数ヶ月向き合ってきたおかげで、品のある行動への解像度が上がってきているように思います。
品のある人の特徴。それは…?!

「さらっと。さりげなく。スマートに。」
相手に「気を遣ってもらった」と気を遣わせない。
自分のすごさを、わざわざ前に出さない。
その場にいる人の心地よさを損なわない。
私自身、こういう振る舞いができる人に対して、もの凄く憧れます。
なぜなら、私はこの「さりげなく」があまり…というより全然得意ではないのです(苦笑)
できたら良いなあと思うし、誰かにそんな振る舞いをされると、「わっ」と心が高鳴ります。
(キュンとまでいきませんが、近いものがあるのかも…)
品格って、何か特別なことをすることではなく、むしろ「どうぞ」と差し出したことさえ目立たせないように振る舞えることなのかもしれません。
***
…なんて、ここまでは割と穏やかな「品格」の話。
ところが、このあと。
私たちに、ちょっとザワっとする実験が待ち構えていたのです(笑)
あえて「品のない人」になってみる
全員で協力・達成を目指すボードゲーム「ACHIEVUS」

「品のある人」の行動をたくさん挙げたところで、今度はそれをひっくり返してみることに…!?
使ったのは、「ACHIEVE(達成する)+US(私たち)」が名前の由来となっている、ボードゲーム「アチーバス」。
これは、ナポレオン・ヒルの哲学書『思考は現実化する』を元に、17の成功原則が書かれたカードを使って、参加者全員で協力して達成を目指すゲームです。
私たちが提供する研修やワークショップでも、メインワークや難しい問いに入る直前の「思考を広ける準備の時間」に使っていて、ビーノメンバーにも馴染み深いものです。
ゲームの最中は、戦略の相談は何もできません。
だからこそ、普段ならチームワークを高めるために「バトンタッチ」をはじめとする非言語での振る舞いや、
うまくいった時には、「ナイスコール!」
失敗に対しても「ナイスチャレンジ!」
そんな相手を思いやる声がけを大切にしながら進めます。
ゲームを使って、ザワつく実験やってみた。

急かす。
ため息をつく。
失敗を責める。
うまくいっても褒めない。
自分の手柄をアピールする…
あえて「品のない振る舞い」をしながらゲームを進めるのです。
(うわ………アレを、ビーノメンバーでやるの?!)
実は私、以前、別の場でこの「ネガティブ・アチーバス」をやっている様子を見たことがあります。
誰かが、コールを外せば「チッ」っと舌打ち。
「持ってません」と言われたら「でしょうね」。
いつもなら失敗しても「ナイスチャレンジ!」となるところが、真逆になる。
見ているだけでも、なかなかつらい。
だから今回、自分たちがやると聞いて、かなり強めの抵抗感がありました。
やってみた。が、誰も「品のない人」になりきれない(笑)

ところが…
みんな、全然「品のない人」になりきれない(笑)。
エンディー(遠藤 靖)の舌打ちは、あとから「舌打ちしてみた。」と本人が申告して、ようやく分かるくらいに小さい。
私も「早くやれよ!さっさとカード回せよ!」なんて言ってみるものの…言ったそばから、もうつらい。
くまくん(熊谷 英訓)からは、
「下品というより、バカを演じているみたいになっちゃいますよね」
と笑いが起こり、
うるちゃんからは、うちのメンバーがやると
「小学生のガキの下品。」
という絶妙なひと言まで飛び出す始末(笑)。
唯一、見事に全員の息がピッタリと合ったのは、
たまたま、りゅうちゃん(鈴木 龍京)がカードを落とした瞬間!
「お前、何やってんだよ!!」
そこだけは全員、見事にシンクロ(笑)。
あとはもう、とにかく「早く5分、終わってくれーー!」という気持ちでいっぱいでした(泣)
***
ちなみに5分後には、待ちに待った通常モードへ!
空気が一変。
「ナイスコール!」「すごい!」「良いペース!」
自然に声が飛び交い、ゲームはどんどん進んで、程なく達成!
「最短かもしれない!」
という結果で終わりました。
改めて、みんなと協力して達成できた喜びとともに、心からホッとした安心感を覚えました(笑)。
ふたつの体験から、何が見えた?
その後は、いつものように「自分の強み」「仲間の強み」を意識して、ゲームを再開。
同じゲーム、同じメンバー、同じ17原則のカード。
それでも、振る舞いが変わると、私たち自身や相手との関係、場の空気、ゲームの進み方には、どのような影響があったのでしょうか。
そして、その違いを生んでいたものは、いったい何だったのでしょうか。
「品のない振る舞い」を続けたら、どうなる?

出てきたのは、
「盛り上がりに欠ける」
「無口になりがち」
「わざとでも急かすのはつらい」
「ナイスコールと言えないのがつらい」
という声。
私自身も、普段の自分じゃないキャラを演じて誰かを急かしたり、
「喜びたい!楽しみたい!」
けれども、そう振る舞うことすらできなかったことが、想像以上につらかった。
昔だったら、「ゲームだから」と割り切って、もっと「嫌な人」を演じられた気もします。
でも今は、たとえ演技でも無理してやりたくない。
そして何より、いつも一緒に仕事をしているビーノのメンバーに対してやるのがつらい!
(それだけ、このメンバーのことを大切に感じているんだなぁ…)
そんな自分にも気づきました。
達成できれば、それでいい?

ネガティブな空気なのに、カードは意外と揃っていったのです。
実際エンディーからは、
「今日、調子いいな。アチーバス達成できちゃうかな♬」
なんて言葉まで(笑)。
確かに、このままでもゲーム自体は達成できたのかもしれません。
でも、「ナイスコール!」「やったね!」といった肯定的な声かけもできない、喜びを分かち合えない。そんな状態が続けば、
「だんだんやる気が失せて、投げやりになりそう」
という声も…
うるちゃんも、
「もしこの中に、すごい演技がうまい人がいて、誰かが失敗した時に本気で『何やってんだよ!!』と言われたら、結構めげますよ…
そして、普段のパフォーマンスにも影響してくると思う」
と話しました。
ネガティブになりきるのって想像以上に難しい。
そして、みんな演技が下手くそで、本当によかった…
最後に浮かび上がったもの

品のない振る舞いを敢えてやってみた「ネガティブ・アチーバス」、そして通常モード。
この二つの体験の違いを最も表している原則は?
そしてビーノというチームで活動するとき大切にしたい原則は何か?
うるちゃんの問いに対して、それぞれが選んだ『原則』と理由は…
◆『チームワークを発揮する』
「品格がないとチームワークは発揮できない!」
◆『心と体の健康』
「ネガティブな言動はその場だけで終わらず、離れたあとにも嫌な感じが残る。だからこそ心の健康に直結するし、結果、体の健康にも。」
◆『気持ちのコントロール』
「感情に巻き込まれず、気持ちをリセットして次に向かうこと。毎月行っているビーノ会議の中で、見直しの場を持つことも大切。」
◆『与える人になる』
「ビーノメンバーは『与える人』たちなんだと思う。だから、『自分には何が与えられるんだろう?』を、考え続けようと思った。」
といったものでした。
***
そんな中くまくんが、
「『チームワークを発揮する』の原則カードに書かれていた、『調和の取れた協力』という言葉が気に入っています。」
と言ったことが印象に残りました。
「品格のない人って、悪目立ちというか、『自分だけがよければイイ』っていう生き方をしているような気がします。
でも自分は、それは違うんじゃないかなって思うので。」
実験や問いかけを通し、いつの間にか品格について考えるワークショップは、
「チームとしてのあり方」の話に変わっていったように思いました。
失敗の先に見えたもの

「みんな、品のない人になりきれないんだなっていうのを、すごく感じました。
もっと罵り合うような、今まで見たことのないビーノの一面が見られるかと思ったけれど、
やっぱり、それは無理だったなって。
でも、試みが失敗したのは、それはそれで良かったなと思いました」
***
「品格のあるコンサルとは?」
そのことを追究するために、やってみた「ちょっと風変わりな実験」は見事に失敗(笑)。
でも、そのおかげで見えたものもありました。
今回、私たちが見つけたのは、「品格とはこういうものだ」という正解ではありません。
でも、いつもの自分たちとは違う振る舞いをしてみたからこそ、
私たちはチームとして、普段どんなふうに関わり合っているのか?
そんなことが浮かび上がってきた時間だったのかもしれません。
「ビーノは、『ビーノのカラー』のままで、やっていけたらいいのかな」
締めくくりに、うるちゃんが言ったこの言葉が、
妙にしっくりくるなぁ〜♬
と感じられた、今回も心に残る品格ワークショップでした。
※『びのけん日誌』は毎月、第2・第4水曜日に更新します。次回は10/28(水)更新予定です。お楽しみに!
終わりに…

『びのけん日誌』では、これからも「品のあるコンサル」を探究しつつ(笑)
読者の皆様に、「組織が幸せに働くためのウェルビーイング経営のヒント」をお届けしていきます。
ぜひ、また訪れていただけたら幸いです。