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「どうしても苦手!」な相手と、どう向き合う? 〜多様性を力に変える「3つの関心の持ち方」〜

「どうしても苦手!」な相手と、どう向き合う? 〜多様性を力に変える「3つの関心の持ち方」〜

皆さま、こんにちは。そしてこんばんは。CCOまどかです。

以前、「多様性は、なぜストレスになるのか? 組織のリアルから考えるウェルビーイング経営」というタイトルで、多様性をテーマに、「違い」を力に変えていくためのヒントをご紹介しました。

対話の中では、「相手を理解すると、嫌いになれないという言葉も出てきました。

けれども、実際には、

「理解しようとしても、どうしても無理!」

「頑張ったけど、やっぱり苦しい」

というのが、本音なのかもしれません。

というわけで今回は、私自身の実体験を元に、“どうしても苦手な人“ との付き合い方について、コーチングで学んだ「3つの関心の持ち方」を用いながら、「完全に閉じ切らないための、小さな視点」として、ご紹介していきたいと思います。

「理解しなきゃ」は、やっぱり苦しい

あなたの身の回りにも、いませんか? “どうしても苦手な人“

突然ですが、『びのけん日誌』の読者の皆さまへ質問です!

“どうしても苦手な人“ っていませんか?


・話し方が気になる

・仕事の進め方が合わない

・ちょっとした態度にモヤモヤする


最初は、そんな「小さな違和感」だったはずなのに、気づけばその人のことを考えるだけでイライラしてしまう。

そして不思議なことに、何か一つ気になり始めると、その人のすべてが気になり始めていく…

話し方、言動、仕事のやり方だけでなく、ちょっとした仕草から、服装。

やがて「存在そのもの」まで。

かつての私自身にも、そんな経験がありました。

***

私は、前職の会社で出会った、とある同僚のことが、どうしても苦手だったのです…

その同僚は、年下だけれども、お仕事としては先輩。

異動したての私に対して、とっても丁寧に教えてくれました。

(そこは、本当にありがたかった!)

けれども、別部署からの電話になると、急に口調が荒くなる。

数秒前まで、丁寧に教えてくれていた…かと思うと、電話を取った途端に豹変!

罵声と怒号が飛び交うのです。

(しかも結構な大声で)


「こんなのただのじゃれ合いっスよ〜」

って彼は笑って言うけれど、私にはとても、そんな風には見えませんでした。


隣の席で毎日のように、飛び交う罵声と怒号…その度に、こちらの心拍数も上がるし、次第に「結構なストレスかも…」と感じ始めました。

さらに、上司や目上の人に対する態度も、尊敬の念が感じられず、どこか軽く見える。

要領よく立ち回る姿にも、なんだかモヤモヤ…

もちろん仕事上、関わらないわけにはいきません。

(だから話はするし、質問もします)

でも心の中では、「合わない。正直、しんどい…」と思っていました。

そして気づけば、彼の言動や振る舞いだけではなく、「彼自身」を嫌いになりかけていました。

「多様性」云々の前にあるのは、人間らしい感情

ビーノが開催するオンライン勉強会「組織のウェルビーイング創造MTG」でも「多様性」を扱ったことがありますが、この話になると、つい…

「相手を理解しなきゃいけない」

「受け入れなきゃダメ」

「“理解できない、受け入れられない自分“ は、ダメなの?」

などと思ってしまいます。


けれど、「多様性」云々の前にあるのは、

「どうしても苦手だ!!!!!」

という、とても人間らしい感情なのではないでしょうか(苦笑)


(かつての自分は、中々そうは思えなかったけど、人間って、案外そういう生き物なのかもしれません)


だからまずは、「しんどい…苦しい」って感じてしまう自分を、そんなに責めなくてもいいのだと、私は思います。


「まず相手を理解しましょう」

「相手に関心を持ちましょう」

「話を聞きましょう」


それ自体が大切なことは、重々わかっている。

けれども、人にはどうしても理解できない相手がいるのです…


・頑張って、話してみても価値観が合わない。

・何度話してもモヤモヤする。

・関心を持とうとしても、正直しんどい。


そんな瞬間は誰にでもあるのではないでしょうか。

少なくとも、私自身にはありました。

だから、どうしたら良いのかを必死で考えてきました。

完全に心を閉じ切ってしまわないための、小さな視点

それは、何気ない会話から…

今回お伝えしたいのは、「嫌いな人を好きになろう」という話でも、

「無理に理解しよう、受け入れよう」そんな話でもありません。

むしろ、“完全に心を閉じ切ってしまわないための、小さな視点“の話です。


***


前職の会社を退職後、私はコミュニケーション技法の一つ・コーチングを学びました。

そして、今になって振り返ってみると確かに、「ある出来事」をきっかけに、冒頭でシェアをした、とある同僚への「見え方」が少しだけ変わった瞬間があったのです。

「あの時の私は、たまたまこれをやっていたのかもしれない」

確かにそう思ったことがありました。

それは、コーチングの考え方の一つ「相手の関心事への関心の持ち方に、関心を持つ」というものを知った時でした。

というわけで、当時の、とある同僚との会話を振り返ってみます。

***

ある日のことです。

苦手だなぁ〜と思いながらも、隣の席で一緒に仕事をしていたその同僚と、何気ない雑談をしていました。

きっかけは、本当にたわいもない話でした。


「この前、新車買ったんスよ。」

正直、私は車にあまり興味がありませんでした。

だから最初は、「へぇ〜、そうなんだ。」くらいに聞いていました。


でも何となく、

「休みの日はドライブとか行くの?」と聞いてみました。

すると彼は、

「友達とドライブ行くの、結構好きなんスよ。」

と言います。

私はさらに、

「運転好きなんだ?」

と聞いてみました。

「俺、運転得意で、全然苦じゃないっスよ〜」と。

さらに、少し考えて、彼は私にこんな話をしてくれました。


「行き先を決めて行くこともあるし、決めないで出かけることもあるんスけど…」

(あれ、なんか語り出した…)

「特別に、どこへ行くかっていうよりも、車の中で友達と話している時間が好きなんスよね。密室なので、周りを気にせず、のびのびとコミュニケーションできるっていうか。」

(ほう…)

「まぁ〜友達も喜んでくれるし!」

(え…)

その瞬間、私は意外な気持ちになりました。

苦手だった同僚への気持ちの変化

正直に言うと、その時まで私は彼のことを、

「仕事で付き合わなければいけない苦手な人」として見ていました。

でもその話を聞いた時、

「彼の中にある大切なもの」が、チラッと見えた気がしたのです。


“友達との時間を大切にしていること“


“自分ができることで、相手を喜ばせたいと思っていること“


もちろん私は車が特別好きなわけでもないし、運転も得意ではありません。

だから彼の「興味・関心ごと」そのものに共感できた訳ではありませんでした。

でも、

「自分が得意なことで、誰かが喜んでくれるのが嬉しい」

という感覚に、胸の当たりがちょっとだけ温かくなったのです。

なぜならば、私自身も、自分の得意なことで誰かの役に立てたり、喜んでもらえたりすると嬉しいからです。

すると不思議なことに、私の中で彼の見え方が少しだけ変わったのです。


***


もちろん、彼自身は何も変わっていません。

仕事のやり方が急に変わったわけでもないし、相変わらず罵声と怒号は日常茶飯事。。

苦手な部分も沢山あるし、価値観が一致したわけでもありません。

それでも、

(あぁ、この人にも大切にしているものがあるんだな…)

「彼が大切にしていたもの」に少しだけ触れることができた私は、心のどこかが少しだけ軽くなったのです。

多様性を力に変える「3つの関心の持ち方」

「3つの関心の持ち方」で“重なる部分“を見つける

あの時、私の中で、どんな変化が起きていたのでしょうか。

コーチングで学んだ、「3つの関心の持ち方」を用いて、紐解いていきたいと思います。

***

相手の関心の持ち方には、3つの段階が、あるという考え方があります。


1つ目は、

「相手に関心を持つ」。

2つ目は、

「相手の関心事に関心を持つ」。

そして3つ目は、

「相手の関心事への関心の持ち方に関心を持つ」。

***

例えば今回の例で言えば、

1つ目の「相手に関心を持つ」=彼に関心を持つ。

これは正直、当時の私には難しかったです。

(だってホント苦手だったから 苦笑)


では、2つ目の「相手の関心事に関心を持つ」=車に関心を持つ。

私も車が好きだったら、彼の関心事に関心を持てたかもしれませんでしたが、残念ながら、それも違いました…


けれども、3つ目の「相手の関心事への関心の持ち方に関心を持つ」=「なぜ彼は車が好きなのだろう?」と聞いてみた時、かすかに見えてきたものがありました。


・友人との時間を大切にしていること。

・自分が得意なことで誰かを喜ばせることに喜びを感じていること。


そこで初めて、私は「彼と重なる部分」を見つけることができたのです。

“重なり”を見つけた時、相手への見え方が少しだけ変わる

私もまた、自分の好きなことや得意なことで誰かが喜んでくれると嬉しいのです。


ちなみに、私はアニメや漫画が大好きです♫

よく、大好きなヲタク話を炸裂させてしまうのですが(笑)

「めっちゃ面白い!」

「まどかさんの話聞いてたら、なんだか元気もらった〜」

「いや〜楽しかった!!」

などと言われると、やっぱり嬉しくなります。

(もはや至福の悦びを感じます 笑)


***


趣味も興味・関心ごとも、価値観も違う。

それでも、

「自分の好きなことで誰かが喜んでくれるのが嬉しい」

この感覚は、どこか共通していました。

「この人にも、この人なりの大切なものがあるんだな」

そう思えた時、閉じかけていた心が少しだけ開いたように感じられました。

「多様性」を力に変えていくためにできること

「私は私のままで、相手は相手のままで」違ったままでも、協力できる

今回の話を通して私がお伝えしたかったのは、何も「苦手な人を好きになろう」ということではありません。


・理解し切れなくてもいい

・好きになれなくてもいい

・価値観が違ったままでもいい


でも、相手と重なる部分を探すことはできるかもしれない…

そんな話です。


***


「多様性」という言葉を聞くと、つい私たちは違いを埋めようと必死になり、しんどさや、苦しさを感じます。


・わかり合おう

・同じ方向を向こう

・同じ価値観を持とう


でも本当に必要なのは、「違いをなくすこと」ではなく、

私は私のままで、相手は相手のままで、

「あ、この感覚、自分の中にあったかも…」

という“重なり“ を見つけること、なのではないでしょうか。

違いを整理することでも、正解へ導くことでもなく

B-nO Consultingの理念には、

『希望と強みが広がる未来を、ともに』という言葉があります。

前回の記事でも書きましたが、この言葉は、私にとって

「違いを力に変えていく」

という意味にも聞こえています。


***


もちろん、まだ答えは出ていません。

むしろ、「多様性」というテーマは考えれば考えるほど難しくなります(笑)。


それでも今回の体験を振り返りながら、

私は、ほんの少しずつ確信に近づいている気がしています。


「多様性」を力に変えていくために必要なのは、

違いを整理することでも、正解へ導くことでもない。


・働く理由。

・大切にしているもの。

・相手の言葉の奥にある本当の願い。


「その人が何に関心を向けているのかを知り、どんな関心の持ち方をしているのか?」

そこに私たちが、興味・関心を持ち、今まで見えなかった「その人らしさ」に触れた時、

違いは単なるズレではなく、力になる可能性を持っている。


そんなことを、あの同僚との何気ない会話から教えてもらったのかもしれません。


※『びのけん日誌』は毎月、第2・4水曜日に更新します。次回は6/24(水)更新予定です。お楽しみに!

終わりに…

ここまで、お読みいただきありがとうございました。

『びのけん日誌』では、これからも「組織が幸せに働くためのウェルビーイング経営のヒント」を探究していきます。

ぜひ、また訪れていただけたら幸いです。

もしも、中小企業の経営者として、
あるいはウェルビーイング経営や・健康経営推進担当者として、

「違いを力に変える可能性を、一緒に探して行きたい」

そう思ったら、ご相談ください。

小さな一歩は、何気無い会話から見つかるかもしれません!

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