皆さん、こんにちは、そしてこんばんは。CCOまどかです。
毎日、元気に走り回っていた私ですが、今年の2月に人生初の突発性難聴を発症。
その時のプロセス、気づきを通して学んだことなどを、well-beingの観点も交えながら連載で綴っています。
前回の続きからご一読いただければ幸いです。
好きなもの、だからこそ
「いつの間にか目的と手段がすり替わってしまう」
目の前にあることに没入し、ひとりで黙々とやり続けてしまっている時、誰もが経験することなのではないでしょうか。
今回、私は突発性難聴という五感の一つを失いかける、とても痛い経験をしました。
そのことによって、自分が意識できていたこと、できていなかったことも含め、立ち戻って振り返る機会を得ることができました。
まさか、好きで、やりたくて、楽しい!! と思っていることが、転じて、辛い症状となって身体を蝕むことになるとは夢にも思いませんでした。
逆に、嫌いでやりたくないことは、最初から「ストレスだな〜」と感じるから、没頭しすぎたり、やりすぎる心配は、案外少ないのかもしれません。
前回のブログでお伝えした、Vallerand博士によるポジティブ心理学の「情熱(パッション)の2元モデル」
HP:統制力を備えた調和性情熱 (harmonious passion: 以下 HP)
OP:統制力のない強迫性情熱 (obsessive passion: 以下 OP)
「やりすぎていないか?」
「どこに力点を置くのか? そして、他のものとの調和とバランスは?」
「何故それをやる必要があるのか?」
好きなものだからこそ、HPと思っていることがOPになっていないか?
定期的に振り返る仕掛けや、自分でやめられるようにするための、ストップルールなどを設けることが大切だと、心底感じました。
本当に大切なことは?
Vallerand博士によると、情熱を構成するのは以下の4つの要素だと考えられています。
・愛
・価値
・時間とエネルギー
・アイデンティティー
この4つの要素は、動機づけを生じさせる要因であり、これらが情熱を形成していると考えられているそうです。
[参考:「パッションと自動思考が well-being に与える影響」久保尊洋 ・沢宮容子(筑波大学) 2017]
あなたが愛や価値を感じて、時間とエネルギーを注いでいるものは、あなたのアイデンティティに関わっているものですか?
つまり、
あなたが今情熱を注いでいるものは、あなたにとって本当に大切なことですか?
いくら好きで、やりたいことであったとしても、、
次は、これ。これ。これ。
もっと、もっと、もっと。
「コーチとして、仕事のパフォーマンスを上げ、お客様やビーノメンバーをはじめ、さらに多くの人の役に立てるようになりたい…」
そのためにコーチングとカウンセリングのスクールへ通い、寝る間も惜しんで学びを深めていたはずが、いつの間にか「学ぶことが目的」となってしまっていった私。
「愛や価値を感じ、好きでやりたいこと」を、「辛くて、嫌いなもの」にしないためにも、
その関わりは、いつだって自分自身と、つなげていかなければならなかったのです。
大切なものを大切にするために…
突発性難聴を発症してから、私自身も持続可能な生き方、働き方を模索中な訳ですが、こんな感じで、「マイ・ストップルール」を設けてみました。
・時間で区切る
・疲れを感じた時は、早めに休む
・優先順位を決める
ちなみに案外、効果があるなぁ〜と思ったことは「周りに、経験を語ること」。
すると「大丈夫なの?」「また、やりすぎ注意!!」などと声かけてもらえます(笑)
(ちなみに、ビーノメンバーには、よく心配してもらっています。それも、会社でありながら個人的な話を持ち込んでも大丈夫な状態にあるからこそ!)
だからこそ、私の「マイ・ストップルール」はこれからも、周りのフィードバックを受けながら更新されていくことになるのではないかと思っています。
とはいえ、「心と身体の声を聞く」って、とっても難しい。
だからこそ、日頃から、ウェルビーイングな良い状態をつくって、心身ともに自分自身を整えておくことが大切だと痛感しました。
心と身体から発せられるサイン、「本当はどうしたいのか?」その声をよく聞いて、
「本当に大切なものを大切にする」
そんな人生を送るために・・・