皆さん、こんにちは。そして、こんばんは。CCOのまどかです!
今年の4月から「ウェルビーイング経営って何?!」という正解のない旅(連載)をスタートしましたが、書きながら改めて感じていることは、
「私たちの日々の営みの積み重ねが『文化』になり、やがて未来をつくっていく」ということです。
というわけで今回は、そんな「文化」のひとつの芽生え?! とも言える新しい試み「リレー・ワークショップ」をご紹介していきたいと思います!!
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【目次】
■ テーマは「働くということ」
■ 捉え方は十人十色!!
■ 偶然を、チャンスに変える理論
■ 「働く」と、向き合って見えたこと
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テーマは「働くということ」
ビーノでは、新たな社内プロジェクトが始まりました。その名も「リレーワークショップ」!!
テーマはズバリ、「働くということ」。
このワークショップは、ひとり一人がファシリテーターを務め、企画から進行までを自らデザインして実施していく“リレー方式”で進んでいきます。
目的は、メンバーの「ファシリテーション力」と「ワークショップ設計力」の育成!!
……だけじゃありません。
実はこれまでも、私たちは「びのけん(ビーノ研究会)」という名前で、月に一度、約3年間、合計47回のワークショップを重ねてきました。
これは「プロセスを大切にしてほしい」という、うるちゃん(代表・漆間聡子)の想いを起点に、私がファシリテーターとして試行錯誤しながら積み上げてきたもの。
実際、私たちのミッション・ビジョン・バリューも、びのけんの中で生まれた言葉を丁寧に拾い集め、全員で対話を重ねて紡いできたものなんです!
そうした積み重ねの延長に、この「リレーワークショップ」があります。
これまでのように、“誰かがつくる場に参加する”のではなく、今度は「自分たちで場をつくり、お互いの力を引き出しあっていこう」という思いから始まったこの試み。
今まで、びのけんを通じて育んできた一人ひとりの「強み」生かしながら、さらに成長させていく! このリレーワークショップが、また「新しい何か」を生んでいく予感がしています…

捉え方は十人十色!!
リレーワークショップの記念すべき第一走者は…、我らが代表・うるちゃん!!
豊富な知識と経験を活かし、「働くとは?」をテーマにしたワークショップを開催してくれました。
アイスブレイクで行ったのは“働くメタ自己紹介”!!
「働く」について、ビーノメンバーから連想されたキーワードは…お金、社会、車、父親、自己実現、やりがい、使命感、チームワーク、自己超越 などなど。
そして、それらの言葉を使った自己紹介は…
“私にとって働くとは、「自分を生きるようなもの」です。
なぜなら、今までは父親として家庭を守るために働かなくてはならなかったけれど、改善して仕事を辞め、今度は自分のために働くことができるようになったからです“
”働くことは、「天命を全うするようなもの」です。
なぜなら、人は自分の人生の課題を解決するために生まれてきたと思うからです”
といったユニークで本質的な表現もあり、同じ「働く」という言葉でも捉え方は十人十色であることが浮き彫りに!!
「働く」という概念には、「苦しい」「大変」といったネガティブな側面と、「やりがい」「使命」「自己実現」といったポジティブな側面の両方が存在していて、その幅広さや奥の深さは計り知れません。
一人ひとりのシェアから、「働く」という行為が、「仕事」という枠組みを超えて、自分自身と深く向き合うことでもあるのだと、改めて感じる時間となりました。

偶然を、チャンスに変える理論
いよいよメインワークです。
今回うるちゃんが考案したのは、キャリアカウンセリング理論の一つとしても良く知られている「プランドハプンスタンスセオリー(計画された偶発性理論)」を用いたキャリアの棚卸し!
J.D.クランボルツ博士が提唱しているこの理論は、「個人のキャリアの約8割は、予想されない“偶然”によって決定されている」という研究結果に基づくものです。
例えば、こんな話があります。
「子どもの頃になりたかった職業」に就ける人は、どれくらいの割合でいると思いますか?!
実は、1割にも満たず、9割以上の人が想像していなかった職に就いているという現実があります。
うるちゃんからはこのように説明がありました。
「たとえ、『将来●●になるぞ!!』と決めて生きていたとしても、その通りにならない割合の方が圧倒的に高い。
だからこそ、日々身の回りに起きている出来事(偶然)をチャンスに変えながら、自分のキャリアをつくっていこうという考え方が、この理論。
そして、VUCA(※)の時代と呼ばれるほど変化が激しい今こそ、必要とされている考え方だと思います。」
※ VUCA[Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字を組み合わせた造語。社会やビジネス環境などへの将来の予測が、非常に困難な状況であることを表す言葉として使われています]
実際にクランボルツ博士も、下記のように言われているようです。
「キャリアは、用意周到、綿密に計画し、準備できるものであると思ってはいけない。
むしろ偶発的にいつかやってくるかもしれない。
絶好のチャンスを見逃さないようにし、常にチャンスに備えて予期せぬ出来事が起こるときのために準備し、心を広く開いておかなければならない」
(宮城まり子 著『キャリアカウンセリング』P80より引用)

「働く」と、向き合って見えたこと
プランドハプンスタンスセオリーでは、偶然を活かす5つの力(プランドハプンスタンスアプローチ)が鍵になります。
1. 好奇心:絶えず新しいことへ興味を持ち、積極的に学び探求する力
2. 持続性:チャレンジを継続する力
3. 楽観性:「なんとかなる!」前向きに可能性を見る力
4. 柔軟性:変化に対応し、行動や考え方をシフトできる力
5. 冒険心(リスクテイク):失敗を恐れずに、新しいことに挑戦していく力
現在ビーノメンバー全員が、さまざまな経験を経て独立し、現在のキャリアを築いています。であるならば、この5つの要素を活かしながら、自分のキャリアを柔軟に構築してきたに違いない!?
ということで、実際に自分のキャリアの転機や印象に残る出来事を振り返って言語化してみることに…
最終的には、印象的な気づきや言葉がたくさん生まれました。
「自分の強みが発揮できている時は仕事が楽しく、充実できている。けれど、そうでない時はやっぱり苦しい」
「“忍耐力“は、自然に出てくるような本来の自分の強みではなかったが、それを使わざるをえない状況が長く続いていたのは辛かった」
「実は“たまたま”と思っていた出来事だったが、『冒険心』や『柔軟性』の力を上手く使えていたから、自分の人生を大きく変えていくことができたのだと気づけた」
限られた時間の中でも、メンバーの言葉や表情から、
「偶然をどう活かすか?」 「働くって、自分にとって何だろう?」
深い問いと、じっくり向き合えた時間となり、ワークショップ後の懇親会でも「この続きを話したい」と、大いに盛り上がりました!!

このリレーワークショップ、今後もメンバーが順にバトンを受け取り、開催していく予定です。
このリレーがどんな未来につながっていくのか、私自身も今後の展開がとても楽しみです!
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(もちろん、ビーノメンバーと直接会う機会がありましたら、ぜひお声がけくださいね! 私たちは、リアルでお会いできたら、もっと嬉しいです♬)
それではまた、でお会いしましょう!!
