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第6回『びのけん日誌』:「3 good things」(前編)

皆さま、こんにちは。そしてこんばんは。CCOまどかです。

 

今回は3 good things」(前編)と題して、ビーノメンバーで毎週行っているMTGについて、綴ってみたいと思います。

 

良いことを探すためには、日々のトレーニングが必要。その理由とは?!

突然ですが、皆さんは「ネガティビティ・バイアス」についてご存知でしょうか?

 

 

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私たちの心は、脅威や侵害や失敗を発見して反応するように配線されているため、すべての物事を良く見ようとしても、単にできないのである

 

(引用:ジョナサン・ハイト著『しあわせ仮説:古代の知恵と現代科学の知恵』新曜社)

 

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人は、悪いところや、欠けているところに視点が行きがち。つまり、ネガティブなことを考え続けてしまうのは「生存本能」によるもの、というワケなのだそうです。

 

うるちゃん(B-nO Consulting CEO)と一緒にウェルビーイングを元にした研修や講座を創っていくなかで、偶然にもそのことを知った私は、「そうか!! 気がつくと、ずっとネガティブなことを考え続けちゃったり、イライラ、モヤモヤしちゃうのは『本能』のせいだったのか〜。なるほど!!」

 

ちょっと安心したと同時に…

 

「待てよ。ってことは、人間は意識していないと、イライラ、モヤモヤばっかしてて、常にご機嫌ナナメな存在ってこと?! やっぱ、そんなの嫌だ〜?!」と思ってしまいました<( ̄□ ̄;)>

 

だからこそ、ポジティブで前向きな状態でいるためには、良いところを意識的に探すことができるように習慣化する、心がけておくのが大切なのかと改めて感じたのです。

 

そんな中、「良いことを探すためには、日々のトレーニングが必要だ!」と考えたのは、うるちゃん。

 

自称「デフォルトが不機嫌(苦笑)」と言う彼女自身も、日々「自分にとっての“しあわせ“とは何か?」を探すために内省を繰り返し続ける努力の人…

 

自身の経験も踏まえて、「これはビーノメンバーでやってみたら良いのではないか?!」と思いつきました!

その名はモニコン!

ちょうど3年前の2020年ごろは、コロナの影響もあり、対面で会うことが難しい状況でした。

 

ビーノでは、オンラインで業務を行うメンバーがほとんど。コロナ禍で会えないメンバーに対して「そばにいるヨ…」と感じてもらうこと、そして日頃から「仕事ではないことで会話をする時間が必要だ」と感じていたこともあって、毎週月曜の朝に30分ほどかけてZoom MTGを行うことになりました!

 

 

 

このMTG、ただのMTGではありません。

 

 

MTGの名前は「モニコン!(モーニング・コンパッションの略)」。内容は、1週間を遡って良いことを3つほどシェアする3 good thingsを実施。

 

月曜の朝からお互いを励ましあったり、癒す時間にしてもらおうとスタートしました。

 

1週間を遡って、良かったことを振り返り、言語化をして、メンバーの前でシェア。やることは至ってシンプルです。

 

…なのですが、すんなり話せるメンバーもいれば、「3つもないんだけど…」と苦笑するメンバーも。

 

それもそのはず。冒頭にも描いた通り、人は意識しなければネガティブなことを考え続けてしまう生き物なのだから

変化のおとずれ

始めは、「IT導入補助金の採択率について」そこから、「え? こんなことでもgoodにカウントして良いの?」という小さな幸せ・良かったことなど、とにかく試行錯誤しながらアウトプット&シェアし続けていきました。そのうちに…

 

「補助金の話以外で『3 good things』を考えてきた」

 

「MTGの前日に良かったことを考えておくようになったんだ!(ドャァァァ)」 

 

「今日は運転しながら、耳だけ参加して良いかな?」 

 

「当日は別の仕事で参加できないけど、事前にSlackに良かったことを挙げておくね」

 

 

毎週繰り返し続けていくうちに、メンバーの発言の質だけでなく、相手の良い話に耳を傾けるように。MTGに参加する姿勢が明らかに変わっていったのです!!

 

 

そんなある日のことでした。多忙な状況にあったメンバーがこんな発言をしたのです。

 

 

 

「good 、じゃないかもしれないけど…今日みんなの顔を見ることができて癒されました。ほっとしました。今は忙しくて何もできないのが心苦しい…だからこそビーノメンバーにもっともっと貢献したいです。」

 

 

 

これこそ、まさに「good things」!! 

 

始めは「3つもないよ〜」と言っていたメンバーが、MTGの場で素直な「今」の気持ちを持ち出してくれたことに対して、私は深く深く感動を覚えました。(不覚にも涙が出そうになる程に)

 

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実は、私が深く感動したことには、ちゃんとした理由があったのです…

 

 

(第7回『びのけん日誌』へつづく)

 

よろしければ『びのけん日誌』バックナンバーもお読み頂ければ幸いです。